DocJp22: ファイルの自動バージョンアップ

Title: ファイルの自動バージョンアップ

ファイルの新しいバージョンは、チェックアウトとチェックインで解説されているように、チェックアウト→編集/置き換え→チェックインという一連の作業を手動で行うことによって作成されます。しかし、このような作業を経ることなく新しいバージョンを作成するやり方が2つあります。

WindowsのWebフォルダへドラッグ＆ドロップ

バージョン管理機能が有効にされたファイルでは、置き換えの度に新しいバージョンが作成されます。ファイルの詳細ビューの「ファイルの置き換え」は、ファイルがチェックアウトされないと利用できませんが、WindowsのWebフォルダを利用したファイルのドラッグ＆ドロップはいつでも利用可能です。

置き換えの確認ダイアログが表示されます。置き換えを実行するには [Yes] をクリックします。

注意：ここで解説したドラッグ＆ドロップによるファイルの置き換え方法は、Macintosh環境では利用できません。Macintoshユーザーは必ず「ファイルの詳細」ビューからファイルの置き換えを行うようにしてください。Macintoshの仕様により、ファイルのバージョン履歴が破壊されることがあります。

Microsoft Officeで直接編集したときの自動バージョンアップ

Windows環境のMicrosoft OfficeでWebDAV上のOfficeファイルを直接編集する場合は、チャックアウトやチェックインの作業を省略することができます。また、バージョン管理が有効になっているファイルのバージョン追跡は継続されます。

※WebDAVでのファイルの直接編集についての詳細は、Microsoft Office ファイルを Windows 環境で編集するを参照してください。

※直接編集には Office2003 以上が必要ですが、WindowsやMicrosoft Officeの設定、バージョン、サービスパックやパッチなどの影響によって直接編集できないことがあります。

バージョン管理が有効になったMicrosoft Officeの文書ファイルを、Windows環境で、関連付けられたアプリケーション（Word, Excel, PowerPoint）で編集するとき、編集を行うユーザーのIDでチェックアウトとロックが行われます。編集セッション（最初のロックが行われたときから文書ファイルが閉じられるときまで）毎に1つのバージョンが作られます。Microsoft Officeは、一度に3分間ロックを行い、必要に応じて何度でもロックを更新します。

ここでは、下図のように、[Microsoft Word で編集] ボタンをクリックして直接編集する例で説明します。

このボタンをクリックしたとき、WordはこのファイルをWindowsのユーザーIDでロックします。TeamPageのユーザーID（ユーザー名）ではありません。（WindowsのIDとTeamPageのIDが同じ名前の場合もあります）

Word上で何度でもファイルを保存できます。最初の保存が行われるまで、チェックアウトは行われません。保存が行われたとき、手動でチェックアウトを行うときと同じように、TeamPageは編集用のバージョンを作成します。チェックアウトはTeamPageのユーザーID（ユーザー名）で行われます。

上の例は、TeamPageのユーザー「tanaka」が直接編集を行っているときの状況です。Windows のIDとTeamPageのIDが異なるため、ロックしたユーザー名が「Visitor」になっていますが、チェックアウトしたユーザーの名前が「tanaka」になっていることに注目してください。

TeamPage のユーザーIDとWindowsのユーザーIDが異なるとき、TeamPageサーバーはどのTeamPageユーザーがロックを行っているのか知ることができません。しかし、チェックアウトはTeamPageユーザーIDの名前で行われるため、バージョン情報欄にはTeamPageユーザーのIDが表示されます。

ロックがTeamPageのユーザーIDではなくWindowsのユーザーIDで行われる理由は、WordがWindowsから取得した信用証明を使用し、WebDAVモジュールと直接通信を行ってロックをするからです。チェックアウトがTeamPageのユーザーIDで行われる理由は、チェックアウトはTeamPageによってHTTP上で信用証明が送信されて行われるものだからです。

文書ファイルを閉じると、ロックの解除が行われ、新しいバージョンが作成されます。

編集中に何の変更も保存されなかった場合は、チェックアウトは行われなかったことになるため、チェックインも行われず、新しいバージョンは作成されません。

Attachments:

webfolder_drag_drop.png
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lock_info.png
version_info.png
lock_and_versions.png

参照されている (7)

DocJp1430: Proteus スキンの共有フォルダ DocJp81: 共有フォルダ（ドキュメントマネージメントインターフェイス）DocJp12: Microsoft Office ファイルを Windows 環境で編集する DocJp11: バージョン管理 DocJp9: チェックアウトとチェックイン DocJp4: ファイルのロック DocJp2: TeamPageで使われているWebDAV機能

参照している (1)

DocJp678: Windows エクスプローラーで共有フォルダにアクセスする

Article: DocJp22 (permalink)
Date: 2009/05/07; 14時45分14秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo