Title: 動作環境の一般的な移行手順（ホストサーバーの引っ越し手順）

ここでは、TeamPage を運用するホストコンピューターを交換したり、Windows から Linux 環境へ移行したりするなど、運用環境の引っ越しについての手順や注意点を説明します。



引っ越し元でバックアップする



TeamPage は、Windows、Linux、Macintosh など、様々なプラットフォームで動作し、いずれのプラットフォームでも簡単にデータをバックアップできるように設計されています。

バックアップするもの



一般的に、バックアップすべきものは、(1) TeamPage がインストールされた server ディレクトリ（フォルダ）と (2) ジャーナルのディレクトリです。

server ディレクトリ



TeamPage 本体やサポートツール、プラグイン、設定情報、ロゴやアイコン、スタイルシート、ネットワーク設定、ディレクトリサーバー設定などが保存されます。このフォルダの既定の場所は、Windows では C:\Program Files\Traction、Linux では /usr/Traction または /opt/Traction、Macintosh では /Applications/Traction です。

ジャーナル ディレクトリ



ユーザー、スペース、記事、タグ、添付ファイル、共有フォルダ、各種設定が保存されます。

TeamPage を既定の手順でインストールした場合、ジャーナル ディレクトリは server ディレクトリの中に作成されます。この場合、server ディレクトリをバックアップすることで、ジャーナルディレクトリもバックアップできることになります。

ジャーナル ディレクトリは server ディレクトリの外に置くこともできます。例えば、TeamPage 本体を C: ドライブにインストールし、ジャーナルは D: ドライブに設置するような場合です。この場合、server ディレクトリとは別にジャーナルディレクトリもバックアップしてください。

詳しい手順や内容は、FAQ10: TeamPage のバックアップの方法 を参照してください。

注意



注意: Windows 環境で TeamPage をお使いの場合、Windowsの長いパスの問題 に注意が必要です。エクスプローラーが長いパスに対応していないため、エクスプローラーを使ってファイルやフォルダをコピーすると、一部が欠落したりフォルダやファイルの名前が省略されたりして、ジャーナルが破損することがあります。この問題を避けるため、長いパスに対応したコピーツールを使用してください。長いパスに対応していると言われるコピーツールには、Microsoft製の Robocopy、その他フリーのツールとしてFastCopy、BunBakupのロングパス対応版 などがあります。



引っ越し先へデータをリストアする



設定ファイルやプラグインなどのリストア



上記でバックアップした server ディレクトリを引っ越し先の server ディレクトリにリストアします。

server ディレクトリは、TeamPage をインストールするディレクトリの下の /traction/server です。移行先にはまだ TeamPage をインストールしていないので、手動でこのディレクトリを作成し、リストアします。

Windows 版の既定 server ディレクトリは、次のパスになります。

C:\Program Files\Traction\traction\server


server ディレクトリ（やその配下）へバックアップしたデータをリストアします。Windows から Linux へ移行する場合など、異なるプラットフォーム間で移行する場合は、server ディレクトリに含まれる実行ファイル (.exe ファイル) は不要です。

ジャーナルのリストア



ジャーナルを server ディレクトリとは別にバックアップした場合、ジャーナルを任意の場所へリストアします。ジャーナルは必ずしも server ディレクトリ内へリストアする必要はありません。例えば、C: ドライブに TeamPage をインストールし、ジャーナルを D: ドライブに置くこともできます。

引っ越し先に TeamPage をインストールする



TeamPage を移行先へインストールして動作確認を行います。

TeamPage のインストールについては、次の記事を参照してください。



インストール完了後、ブラウザで TeamPage にアクセスできることを確認します。

ジャーナルを指定する



TeamPage にブラウザでアクセスすると、ジャーナル セットアップ が表示されます。

[既存のジャーナルを使用] ボタンをクリックし、上記の 2. でリストアしたジャーナルのパスを指定します。詳しくは、未登録のジャーナルの指定 を参照してください。

正しくジャーナルが選択されると、TeamPage が再起動し、ジャーナルが使えるようになります。



Attachments:
tractionapplication.png
rebuilding.png
serverready.png
関連記事
参照されている (4)
FAQ2575: 動作環境の移行手順（Windowsホストサーバーの引っ越し手順）DocJp70: TeamPage のバージョンアップDocJp44: インストール概要FAQ10: TeamPage のバックアップの方法
参照している (5)
DocJp905: RedHat/CentOS Linux 環境へのインストール (CUI)DocJp894: Windows 環境へのインストールDocJp72: 既存ジャーナルの使用DocJp44: インストール概要FAQ10: TeamPage のバックアップの方法
Article: FAQ210 (permalink)
Categories: :FAQ:運用保守, :DocJp:FAQ, :FAQ:環境移行, :FAQ:マイグレーション, :FAQ:バックアップ
Date: 2009/07/13; 10時58分32秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo