Title: TeamPage のバックアップの方法

TeamPage は、Windows、Linux、Macintosh など、様々なプラットフォームで動作しますが、いずれのプラットフォームでも簡単にデータをバックアップできるように設計されています。

• すべてのデータはファイルシステム上のファイルに記録されます。通常のファイルシステムのバックアップ(コピー)を利用できます。

• お使いのバックアップシステムがオープンファイルを取り扱える場合、TeamPage が動作中でもバックアップできます。この場合、リストアのときにインデックスの再構築が必要になります。

バックアップに関するFAQ



バックアップすべきデータは何ですか?



一般的に、バックアップすべきものは、TeamPage がインストールされた server ディレクトリ(フォルダ)とジャーナルのディレクトリです。

server ディレクトリ



TeamPage 本体やサポートツール、プラグイン、設定情報、ロゴやアイコン、スタイルシート、ネットワーク設定、ディレクトリサーバー設定などが保存されます。このフォルダの既定の場所は、Windows では C:\Program Files\Traction\traction\server、Linux では /usr/Traction/traction/server または /opt/Traction/traction/server 等、Macintosh では /Applications/Traction/traction/server です。

ジャーナル ディレクトリ



ユーザー、スペース、記事、タグ、添付ファイル、共有フォルダ、各種設定が保存されます。

TeamPage を既定の手順でインストールした場合、ジャーナル ディレクトリは server ディレクトリの中に作成されます。この場合、server ディレクトリをバックアップすることで、ジャーナル ディレクトリもバックアップできることになります。

ジャーナルディレクトリは server ディレクトリの外に置くこともできます。この場合、server ディレクトリとは別にジャーナル ディレクトリもバックアップしてください。

TeamPage のインストール先である server ディレクトリはどこにありますか?



server ディレクトリの場所は、TeamPage をインストールしたときに指定したパスの配下 /traction/server になります。



この server ディレクトリの場所は、サーバーセットアップ > 一般 タブ > 実行情報 ページの「サーバー ディレクトリ」で確認できます。



ジャーナル ディレクトリはどこにありますか?



ジャーナルディレクトリの場所は、サーバーセットアップ > 一般 > 現在のジャーナル ページの「パス」で確認できます。



バックアップする際に TeamPage を停止させる必要がありますか?



バックアップ中は TeamPage を停止させることを推奨しますが、環境や条件によっては、TeamPage を動作させたままでバックアップができます。

バックアップ中に TeamPage を停止する場合



• 完全なバックアップを希望する場合は、TeamPage を停止してからバックアップを行い、バックアップが終わってから TeamPage を再び起動してください。TeamPage が停止している間は、ジャーナルは整合性のある状態に置かれ、アップロード途中のファイルや書き込み途中のインデックスもなく、すべてのファイルが閉じられています。

• TeamPage のインストール先を異なるフォルダ、コンピューター、プラットフォームに移行する際は、TeamPage を停止してデータのバックアップを行ってください。

シャドーコピー機能を利用できない環境では、オープン状態のファイルのコピーができません。TeamPage のデータが書き込み中の場合、ファイルのバックアップに失敗することがあります。古い Windows やサービスパックの当たっていない Windows 環境では注意が必要です。

バックアップ中に TeamPage を停止しないでも良い場合



次のような場合は、TeamPage を停止させずにバックアップが可能ですが、推奨はしません。OS やファイルシステムの仕様によっては、「TeamPage が書き込み中のファイルはバックアップされない」という制限を理解した上で、バックアップを実行してください。

• シャドーコピーやスナップショットが利用でき、十分にファイルの安全性が確保できる。

• TeamPage で使われているファイルの書き込みは概して一瞬で終わり、ほとんどが閉じられた状態に置かれている。普通にコピーしてもまず問題は発生しない、と判断できる。

• 24 時間 365 日、TeamPage が常に使われ続けており、一刻の停止も許されない。

• TeamPage を停止、バックアップ、起動するには、一連の操作を手動で行う必要がある。データ保完の安全性よりバックアップの手間や時間を省いてコストダウンを重視したい。

バックアップのためにTeamPage を停止・起動する方法



• TeamPage が Windows 環境にサービスとしてインストールされている場合、コントロールパネル > 管理ツール > サービス で TeamPage のサービス(既定では「Traction」という名前)を停止・起動できます。また、net stopnet start コマンドも利用できます。

• Linux 環境で自動起動設定を行なっている場合は、/etc/rc.d/init.d/traction stop/etc/rc.d/init.d/traction start コマンドを利用できます。詳しくは、DocJp78: Linuxの自動起動/停止スクリプト を参照してください。

TeamPage が完全に停止したかどうかを調べるには



TeamPage の停止プロセスでは、停止作業中のプロセスと作業完了を待つプロセスの2つが動作します。したがって、Windows のタスクマネージャや Linux の ps aux コマンドを使用して、2 つの Traction java プロセス(Windows では java.exe という名前になります)が存在している場合は TeamPage はまだ完全停止していません。2 つの java プロセスの終了を確認してから、バックアップを行ってください。

推奨のバックアップ手順



Windows



• コントロールパネル>管理ツール>サービス を開き、Volume Shadow Copy サービスの状態が「開始」になっていることを確認して下さい。このサービスが停止している場合、オープン状態のファイルのコピーはできません。

Volume Shadow Copy service

注意: Windows のエクスプローラには、長いパスを扱えない問題があります。ジャーナルディレクトリ内のファイルへのパスが長くなると、エクスプローラでファイルのコピーが失敗し、一部のデータの取りこぼしが発生することがあります。Microsoft Robocopy や cygwin 1.3 の GNU tar のような、長いパスを取り扱えるツールでのバックアップを推奨します。詳しくは、DocJp979: Windowsの長いパスの問題 を参照してください。



• バックアップに使用するツールが、オープン状態のファイルを取り扱えることを確認して下さい。または、TeamPage を停止させてすべてのファイルをクローズ状態にしてください。

仮想環境でのバックアップ



• TeamPage は、VMware などの仮想環境上での多くの動作実績があります。仮想ディスクまたは仮想環境のスナップショットを取ることでバックアップができます。

トラブル シューティング



リストアしたジャーナルを使って TeamPage を起動するとき、TeamPage が検索用のインデックスを再構築します。この再構築には数分かかることがあります。

TeamPage を停止しないでバックアップした場合、ジャーナルディレクトリの中の lock ファイルが残ります。このファイルは、複数の TeamPage が誤って同じジャーナルに別々の操作を加えないようにするための安全策です。このファイルが残っている場合、TeamPage は起動しません。lock ファイルについての詳しい説明は FAQ295.03: TeamPageが起動しません。どうすればいいですか? をご覧ください。

その他、TeamPage が起動しない場合のトラブルシューティングは、FAQ295: TeamPageが起動しません。どうすればいいですか? を参照してください。

別のコンピューターに移設するには



別のコンピューターに移設(引っ越し)する手順は FAQ210: 動作環境の一般的な移行手順(ホストサーバーの引っ越し手順) を参照してください。



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Article: FAQ10 (permalink)
Categories: :FAQ:運用保守, :DocJp:FAQ, :FAQ:バックアップ
Date: 2008/06/03; 11時16分07秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo