Title: ラピッド セレクタによる操作

「ラピッド セレクタ」とは、TeamPage のコマンドのことです。コマンドを検索ボックスに入力することで、下記のさまざまな操作ができます。

ラピッドセレクタの例



ビューの指定



TeamPage には、指定された記事を一件だけ表示する画面、複数件表示する画面、ダッシュボード画面、タグが付けられた記事を一覧表示する画面など、いろいろな「画面」があり、これらを「ビュー」と呼んでいます。

ビューを指定するラピッド セレクタには、次の 4 つの分類があります。

1. ビューの種類 … 時系列、ニュースページ、フロントページ、タグ

2. 期間設定 … 日、週、月、四半期、年、全期間など

3. 記事ボリューム … タイトルだけ、記事の詳細、要約/抜粋、最初の段落、すべて

4. 検索 … 記事の内容、タイトル、投稿者、タグ、スペースなどを元に記事や段落を抽出

概して、後ろのコマンドが前のコマンドより優先されます。したがって、/week jan99 と入力した場合、期間設定は「週」ではなく「月」(1999年の1月)が指定されます。

多くのスキンでは、ページのロードが完了すると検索ボックスにフォーカスが移り、検索ボックスへの入力待ち状態になります。検索ボックスにラピッドセレクタを入力し、キーボードから手を離すことなく TeamPage を操作できます。

ラピッドセレクタを使って複雑な検索の表現ができます。以下、例を2つ提示します。

/::Sales :todo all full () … 「Sales」スペースの「todo」タグが付けられた全ての記事や段落を抽出し、期間設定は「全期間」、記事ボリュームは「すべて」、そして「()」の指定によってそれまでに行われた検索をすべて初期化します。

/:議事録 i(:p2 AND ":done") year brief … 現在のスペースから「議事録」タグが付けられた記事を抽出し、その中から「p2」タグと「done」タグが付けられた段落だけを表示し、期間設定は「今年」に、記事ボリュームは「最初の段落」になります。

第2の例のスペース指定のように、何も指定されなかった場合は、現在のビューの設定が引き継がれます。また、現在のビューが検索結果表示画面で新しい検索が () で指定されない場合は、() を使ってそれまでの検索を初期化する必要があります。

メモ : 例に示すとおり、検索ボックスからラピッドセレクタを実行するには、半角のスラッシュ記号 (/) が必要です。



ビューの種類



以下のコマンドを使ってビューを指定できます。期間設定は変更されません。

コマンド 省略形効果
chron C 時系列表示
newspage N ニュースページ
home, frontpage h, fp フロントページ
attachments Attach 期間内の添付ファイル一覧


また、ラピッドセレクタを使って任意の記事(1件、または複数)を表示できます。記事 ID または記事番号を入力してください。記事 ID は「スペース名+記事番号」です。記事番号を入力した場合は、現在のスペースから指定された番号の記事を表示します。

効果
/9 現在のスペースの 9 番目の記事(エントリー)を表示します。
/9 x 現在のスペースの 9 番目の記事(エントリー)を2パネル画面で表示する。上パネルには記事の内容を、下パネルにはクロスリファレンス情報を表示します。
/A9 「A」の名前で始まるスペースの 9 番目の記事(エントリー)を表示します。
/3 s5 Sales7 現在のスペースの3番目の記事、「s」の名前で始まるスペースの 5 番目の記事(エントリー)、「Sales」スペース(または「Sales」で始まるスペース)の 7 番目の記事の計 3 件を表示します。


期間設定



すべての期間設定ラピッドセレクタは、日曜日に始まって土曜日に終わる、アメリカ英語式の記述になります。

曜日や月



コマンド 省略形 効果
today t 表示期間はそのままで「今日」に移動します。
yesterday yesterday 昨日の日付へ移動します。
monday, tuesday, wednesday など mon, tue, wed など 現在の週の指定された曜日に移動します。
january, february, march など jan, feb, mar など 現在の年の指定された月に移動します。


特定の日付に移動する場合、以下の書式にしたがってコマンドを入力します。月や日の間にスペースを入れないでください。

書式 備考
/12jun1998 DDmonYYYY 「1998年6月12日」を表します。
/12jun DDmon 現在の年の「6月12日」を表します。


期間範囲



以下のコマンドを使って期間範囲を指定できます。

コマンド 省略形 効果
day d 期間範囲を「日」にします。
week w 期間範囲を「週」にします。
month m 期間範囲を「月」にします。
quarter q 期間範囲を「四半期」にします。
year Y 期間範囲を「年」にします。
all A 期間範囲を「すべて」にします。(既定)


日付範囲



2つの日付を半角ハイフン記号 (-) で組み合わせ、特定の期間を指定できます。



/12mar2008 - 28aug2009

/jun12-sep17

記事ボリュームと表示内容の変更



これらのコマンドは、1枚記事ビュー(記事を1件だけ表示するビュー)、複数記事表示ビュー、タグが付けられた記事一覧ビュー、時系列表示ビュー、最近更新された記事ビューで有効です。

コマンド 省略形 効果
brief b 記事ボリュームを「最初の段落」にします。
full f 記事ボリュームを「すべて」にします。
feed   記事ボリュームを「フィード」にします。
comments com コメントを広げた状態で記事ボリュームを「すべて」にします。
x x シングル ビューのとき、クロスリファレンスパネルを表示します。


省略形コマンドの組み合わせ



一文字だけの省略形コマンドをスペース無しで組み合わせて使います。

意味
/nwt 期間設定を今週にしてニュースページを表示します。(newspage week today)
/cbtw 今週の記事を時系列かつ記事ボリューム「最初の段落」で表示します。(cron brief today week)


期間の移動



次のコマンドを使用して、カレンダー上の期間範囲を移動させたり広げたりできます。

コマンド 効果
- 現在の期間範囲分だけ過去方向に移動します。例えば、期間範囲が「週」の場合、このコマンドを実行すると「前の週」に移動します。期間範囲が「すべて」の場合、このコマンドは何も行いません。
+ 現在の期間範囲分だけ未来方向へ移動します。
-n 現在の期間範囲のn回分だけ過去方向へ移動します。例えば、期間範囲が「週」の場合、このコマンドを実行すると「2週前」に移動します。
+n 現在の期間範囲のn回分だけ未来方向へ移動します。
-- 現在の期間範囲分、過去方向に期間範囲を広げます。例えば、期間範囲が「月」の場合、このコマンドを実行すると期間範囲は「先月と今月」になります。
++ 現在の期間範囲分、未来方向に期間範囲を広げます。
--n 現在の期間範囲をn回分、過去方向に期間範囲を広げます。
++n 現在の期間範囲をn回分、未来方向に期間範囲を広げます


スペースの変更



スペース名の前に半角コロン記号を2つ重ねてつけることで、任意のスペースへ移動できます。



/::FAQ ---> 「FAQ」スペースへ移動

タグによる記事一覧ビュー



ラピッドセレクタを使って、簡単に「同じタグが付けられた記事/段落を集めたビュー」を表示できます。

また、ワイルドカード(*)を使うことで、複数の合致したタグを集められます。例えば、/:F* は、「FYI」「FAQ」「FAST」などの、「F」で始まるタグに合致します。

コマンド 効果
:News 現在のスペースの「News」タグが付けられた記事や段落を表示します。
::*:News すべてのスペースから、「News」タグが付けられた記事や段落を表示します。(二重コロン記号はスペースを表します)
:Ne* 「Ne」で始まるタグが付けられた記事や段落を表示します。
:"to do":Tanaka タグ名に含まれるコロンは、タグの「階層」を表します。
:"to do":* 「to do」のすべての階層タグを表示します。
::Sales:"to do" ::Customer:bug 「Sales」スペースの「to do」タグまたは「Customer」スペースの「bug」タグが付けられた記事や段落を表示します。


検索



ラピッドセレクタに文字列検索のコマンドを加えられます。検索コマンドは半角の丸括弧 () の中に記述してください。

また、FAQ107: 検索ボックスにラピッド セレクタを入力して複雑な検索を行うには でも詳しく解説しています。



/chron (a(tanaka) and not ::Sales) ---> 「Sales」スペース以外からユーザー「tanaka」が投稿した記事を抽出する。

コマンド 効果
単語 大文字/小文字を区別せずに「単語」を検索します。これは、後述の c(単語) の省略形です。他のラピッドセレクタコマンドを使用しない場合、コマンドの前にスラッシュを入れる必要はありません。
注意:日本語環境では、連続したひらがな、カタカナ、漢字を1つの「単語」として認識します。したがって、「田中」を検索したとき、「田中部長」は漢字が連続した別の単語と認識され、検索にヒットしません。アスタリスク記号を使ってください。
文字列* 指定した文字列で始まる「単語」を検索します。例えば、「田中*」を検索すると、「田中」「田中部長」「田中株式会社」などがヒットします。
c(単語) 大文字/小文字を区別せずに「単語」を検索します。
C(単語) 大文字/小文字を区別して「単語」を検索します。
c("This is a pen") 指定されたフレーズの検索を行います。フレーズの前後を半角のダブルクォーテーション記号で囲んでください。大文字/小文字の区別をさせるには、c() の代わりに C() を使用してください。他のラピッドセレクタコマンドを使用しない場合、コマンドの前にスラッシュを入れる必要はありません。
a(ユーザー名) 指定されたユーザーが投稿した記事を一覧表示します。
(:タグ) 検索式内に指定されたタグは、そのタグを含むあらゆる項目(段落)に一致します。括弧()で囲わない場合は、「タグが付けれた記事の一覧」画面を表示します(前述)が、括弧()で囲うとタグを含む記事が検索結果画面に表示されます。ラピッド セレクタが「タグが付けられた記事の一覧」画面の指定として解釈されないようにするには、少なくとも 1 レベルの () でタグを囲む必要があります。詳しくは ラピッド セレクタによるビューのリクエストと検索の違い を参照してください。
(::スペース) 指定されたスペース内の記事に合致します。括弧()で囲わない場合は指定されたスペースへ移動しますが、括弧()で囲んだ場合、現在のスペースはそのままになります。詳しくは ラピッド セレクタによるビューのリクエストと検索の違い を参照してください。


以下は複雑な検索を行う場合に使用するコマンドです。

単語1 AND 単語2 2つの単語の両方を含む段落を大文字/小文字の区別をせずに検索します。これは c(単語1 AND 単語2) の省略形です。
単語1 OR 単語2 2つの単語のいずれかを含む段落を大文字/小文字の区別をせずに検索します。これは c(単語1 OR 単語2) の省略形です。
c(単語1 AND 単語2) c()C() は、AND, OR, NOT コマンドと共に使用されます。この検索は、(c(単語1) AND c(単語2)) に変換されて実行されます。
c(単語1 単語2) 単語と単語をスペースで区切った場合、ABD コマンドとして認識されます。つまり、(c(単語1) AND c(単語2)) と同義になります。
(NOT 単語) 指定された単語を含まない場合に合致します。
i() i() は、ある記事の同じ段落内に指定された検索対象がある場合に合致します。例えば i(:タグ1 AND :タグ2) は、複数のタグを AND 指定しているので、同じ段落に指定されたタグの両方が付けられている場合に合致します。
n(0)n(1) など n(数字) は、i() と一緒に使用され、何番目の段落なのかを指定する場合に使用します。例えば i(n(0) and リンゴ) は、タイトル(0 番目の段落)に「リンゴ」というキーワードが含まれている場合に合致します。
(:タグ1 :タグ2) タグとタグをスペース記号で区切った場合、OR コマンドとして認識されます。つまり、(:タグ1 OR :タグ2) と同じ意味になります
(:タグ:*) アスタリスク記号を使うと、階層化されたタグを OR を指定したことと同じ意味になります。例えば、(:todo:*) を指定した場合、(:todo:tanaka OR :todo:suzuki OR ...) と解釈されます。


検索をやめるには、[キャンセル] ボタンをクリックするか、空検索 () を実行してください。

検索のキャンセル

検索の例



検索の例 効果
/a(sano) 現在の期間範囲の中からユーザー「sano」が投稿した記事を表示します。
/a(sano) abc ユーザー「sano」が投稿したすべて記事を、記事ボリューム「最初の段落」で時系列に表示します。
/abc (a(sano) and c(teampage)) 現在のスペースの全ての期間から、ユーザー「sano」が投稿し、なおかつ「teampage」を含む記事を抽出し、記事ボリューム「最初の段落」で時系列に表示します。
/i(c(TeamPage and AKJ)) 「TeamPage」と「AKJ」の両方を同じ段落に含む記事を表示します。
/(a(sano) and i(c(TeamPage and AKJ))) 前出の検索結果の中からユーザー「sano」が投稿した記事だけを表示します。
/C(TeamPage and not AKJ) 「TeamPage」を含み、なおかつ「AKJ」を含まない全ての記事を表示します。大文字と小文字は区別されます。
/:News ab c(経済) 全期間の中から、「News」タグが付けられ、なおかつキーワード「経済」を含む記事を、タグが付けられた記事の一覧ビューに表示します。一般的に、タグが付けられた記事の一覧ビューは、時系列ビューより高速に表示されます。




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Article: DocJp137 (permalink)
Date: 2009/09/30; 16時41分18秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo