記事の名前は、まだ存在していない記事(の名前)へ「準備段階のリンク」を作ることができるので、それぞれが固有の名前を持つ記事を集めて百科事典のような Wiki を作るときに便利です。ちなみに、この DocJp スペースも「記事の名前」を利用して作られています。
例えば、「作家事典」の Wiki を作る場合、「トーマス・マン」という名前の記事は1つしか存在しないべきです。「トーマス・マン」という名前の記事が1つだけ存在するならば、他の記事から記事の名前で正確にリンクすることができます。同じ名前が2つ以上存在していると、どちらの記事へリンクするべきなのかわかりませんので、正しくリンクを作ることができません。
ドラフト/パブリッシュ機能 を有効にしている場合でも記事の名前を使うことができます。モデレーション権限と合わせれば、柔軟な Wiki 設計ができるでしょう。例えば、ドラフト記事からのリクエストされたリンクは、ドラフト状態のリンクとして「リクエストされたページ」セクションに灰色で表示されます。ドラフトの読み取り権限のないユーザーにはこのリンクは表示されませんので、このユーザーが「リクエストされたページ」セクションを見たとき、(そこにリンクが表示されていないので)名前がリクエストされていることは分かりません。