Title: ドラフト/パブリッシュ機能

既定では、記事やコメントは公開状態(パブリッシュ)で投稿され、投稿先スペースの「パブリッシュ記事の読み取り」権限のあるユーザーが閲覧できます。

ドラフト/パブリッシュ機能を使うと、記事をまず一般ユーザーが読めない「ドラフト」状態で投稿し、承認(パブリッシュ)することで一般ユーザーが読める状態になる、といった運用できます。もちろん、承認せずに却下もできます。

メモ : 「ドラフト」とは「下書き」という意味ですが、記事の作成/編集画面に設けられた「下書きの自動保存機能」の「下書き」のことではありません。(参照:下書きの自動保存





概要



下図は、ある Wiki のイメージです。



を表しています。

ドラフト&パブリッシュのイメージ図

ドラフトとして投稿された第1版は、ユーザーAは読めますが、ユーザーBは読めません。

編集後に再度ドラフトとして投稿された第2版も、ユーザーAは読めますが、ユーザーBは読めません。第2版をパブリッシュ(承認)すると、初めてユーザーBが読めるようになります。

更に編集されてドラフトとして投稿された第3版も、ユーザーAは読めますが、ユーザーBは読めません。ユーザーBがこの記事へアクセスすると、パブリッシュ済みの第2版の内容が表示されます。

このようにして、「最後に承認された状態」を保持しながら文書を改訂して承認を待ち、新たな承認と同時に「最後に承認された状態」を置き換える、といった運用が可能になります。

ドラフト/パブリッシュ機能を使うには



スペースごとにドラフト/パブリッシュ機能を使う/使わないの設定ができます。既定では「使わない」設定になっています。(すべてパブリッシュ状態で投稿されます)

この機能を使うには、スペースセットアップ | 設定 タブ | 編集 タブ の ドラフト/パブリッシュ機能のサポート の [ドラフト/パブリッシュ機能の有効化] ボタンをクリックします。

注意 : 一度有効にすると無効に戻すことはできません。



ドラフト&パブリッシュ機能を有効にする

権限の設定



それぞれのスペースでは、ユーザーやグループに対して、ドラフトを読み取る権限、編集する権限、パブリッシュ(公開)する権限、記事のロック権限など、ドラフト/パブリッシュ機能に関する権限を細かく設定できます。

スペースの権限についての詳細は、スペースACLエディタ 概説 を参照してください。

例えば、あるユーザーに次の権限を与えた場合、



このユーザーは、



記事やコメントのモデレーション



投稿時にドラフト/パブリッシュを選択する



投稿先スペースでパブリッシュ権限があると、記事の投稿/編集画面に [パブリッシュ] チェックボックスが表示されます。

記事をパブリッシュ状態で投稿するには、このチェックボックスをオンにして [送信] をクリックします。

パブリッシュ権限のないユーザーの投稿は、自動的にドラフト状態になります。

チェックボックス

メモ : このチェックボックスをオンにするかオフにするかの設定ができます。既定でパブリッシュするパブリッシュするかどうかの選択 を参照してください。



投稿後にパブリッシュする



パブリッシュ権限のあるユーザーは、ドラフト状態の内容を表示して、下図の [パブリッシュする] をクリックして記事をパブリッシュ状態に変更できます。

パブリッシュする

ドラフトとパブリッシュの内容を比較する



記事上部に表示されるタブで、最新のパブリッシュ バージョン、最新のドラフト バージョン、編集履歴を切り替えて確認できます。

表示切り替えタブ

ドラフトを隠す/表示する



サイドバーの「ドラフト モード」欄には、ドラフトモードとパブリッシュモードを切り替えるスイッチが表示されます。



ドラフトモードと表示される記事

コメントのドラフトとパブリッシュ



ドラフト記事にパブリッシュ状態で投稿されたコメントは、親記事がパブリッシュされるまで公開待ち状態となります。(コメント元が非公開の間はコメントも非公開になります)

下図の例では、1つ目のコメントはドラフト状態で投稿されています。このコメントを公開するには、コメント元の記事のパブリッシュとは別に、このコメントのパブリッシュが必要です。2つ目のコメントはパブリッシュ状態で投稿されており、コメント元の記事のパブリッシュ待ちになっています。

コメントの例

更新履歴とモデレーション履歴



「更新履歴の読み取り」権限のあるユーザーは、[履歴] タブをクリックして、下図のような履歴画面を表示できます。

履歴を確認する



履歴画面は、更新履歴、名前の履歴、モデレーション履歴、タグの履歴に分かれています。

これらの欄は、該当する履歴があるときだけ表示されます。例えば、タグを変更したことのない記事では、「タグの履歴」欄は表示されません。

履歴ビュー

更新履歴



記事を編集して投稿した記録が表示されています。

上図の例では、新規投稿のバージョン(記事ID)は "HR18" で、その後 3 回(バージョン "HR19", "HR21", "HR24")されています。

下の「モデレーション履歴」欄を見ると、第1回目の編集バージョンの "HR19" は過去にパブリッシュされたことがわかります。しかし、その後、パブリッシュは取り消されてドラフトに戻されました。そのため、「更新履歴」欄の "HR19" の「状態」はドラフトになっています。

また、パブリッシュされた "HR19" のドラフト差し戻しは、「モデレーション履歴」欄に「パブリッシュの取り消し」のバージョン "HR20" として表示されています。

名前の履歴



記事の名前 の追加、変更、削除などの記録が表示されます。

上図の例では、記事が "HR18" として投稿されたときに「健康保険規定」という名前が付けられ、その後、編集されてバージョン "HR24" として投稿されたときに「一般健康保険」という名前が追加されたことがわかります。

モデレーション履歴



ここには、パブリッシュ、ドラフト差し戻し、却下、ロック、ロック解除といった、モデレーションに関する履歴が表示されます。

上図の例では、バージョン "HR19" の「パブリッシュ済」記録が "HR19" として記録されています。これは、"HR19" が投稿と同時にパブリッシュされたことを表しています。しかし、パブリッシュされた "HR19" は、"HR20" でドラフトへ差し戻し(パブリッシュのキャンセル)されています。

その後、編集されてバージョン "HR21" として投稿された内容は、"HR22" としてパブリッシュされています。

タグの履歴



ここには、どのバージョンにどのようなタグを追加、変更、削除したのかが表示されます。

上図の例では、バージョン "HR18" に「福利厚生」と「保険」という2つのタグを追加しています。このタグの追加は "HR23" として記録されています。

過去のバージョンを表示する



記事 ID のリンクをクリックしうて、過去のバージョンの内容を確認したり、パブリッシュしたり、ドラフトに戻したり、却下したりすることができます。

リンクをクリックして過去のバージョンを表示する

履歴を時間順に表示する



さらに、[関連と経過を表示] リンクをクリックすると、この記事の履歴を 記事の関連と経過 の時系列マップで確認できます。

履歴の時系列表示

「最新の公開」バージョンと「最新の改訂中」バージョン



前述のように、最新のパブリッシュ バージョン公開しつつ、その裏側でドラフト バージョンを編集できます。

例えば、Wikiとして整備された社内規則で、来月初めに改訂された内容を公開する場面を考えてみましょう。改定前の内容は既にパブリッシュされており、一般社員が見られるようになっています。一方、社内規則改訂チームのメンバーにはドラフトの読み取り権限を与え、新しい規則をドラフトとして共同編集します。ドラフトとして編集/投稿している限り、一般社員から見られることはありません。月末までに公開して良い内容に仕上げます。そして、来月初めにパブリッシュし、一般社員に改訂された規則を新しいバージョンとして公開します。

また、記事の名前 機能は、ドラフト/パブリッシュ機能と連動して動作します。「記事の名前」によるリンク先は、「最新の公開」バージョンより「最新の改訂中」バージョンが優先されます。

モデレーション履歴へのアクセス権もまた、スペースのアクセスコントロールリスト(ACL)でユーザーやグループに対して設定されます。「ドラフトの読み取り」を与えられたメンバーは、ドラフトのモデレーション履歴や過去にドラフトとして投稿された内容を閲覧することができます。「ドラフトの読み取り」権限のないメンバーは、その記事の履歴のうち、パブリッシュバージョンしか閲覧できません。

ニュースページの例



ドラフトモードのニュースページ





ドラフトモード

パブリッシュモードのニュースページ





パブリッシュモード

ドラフトやパブリッシュなどのモデレーションの管理



最近のドラフトを表示



左サイドバーの切り替えスイッチで TeamPage を [ドラフトモード] にし、[最近のドラフト] リンクをクリックすると、ドラフトが作成された日時順に並んで表示されます。

最近のドラフト

モデレーション管理用のセクション



セクションを適切に設定することで、ドラフト/パブリッシュの状況や変更が管理しやすくなります。

セクション設定には、次のモデレーション用の「タイプ」が用意されています。



モデレーション タイプ

また、「状況でフィルタ」のチェックボックスで、パブリッシュ、ドラフト、却下、ロック解除済み(ロックされていない状態)、ロック済みの状態をセクションに含めるかどうかを設定できます。

状況でフィルタ

これらの設定を組み合わせることで、下図のように、ドラフト記事を投稿された日時順に並べたり、パブリッシュ記事をパブリッシュされた日時順に並べたりすることができます。



セクションの例



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Article: DocJp414 (permalink)
Date: 2010/01/19; 16時22分44秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo