Title: TeamPage 6.1 リリース ノート

TeamPage 6.1 のリリースをお知らせいたします。今回のリリースのハイライトは、(1) プロジェクト管理機能の改善、(2) セクションテーブルの改善、(3) プロジェクトやマイルストーンのバーンアップチャート、(4) フォームのカスタマイズをより簡単にするための新しい SDK API です。

Teampageロゴ+バーンアップ チャート

バーンアップ チャート



プロジェクトとマイルストーンのダッシュボード画面に、下図のようなバーンアップ チャートが表示されるようになりました。このチャートで、こなすべきタスクの合計量(タスクの見込み時間)や完了したタスクの合計量(完了タスクの所要時間)を確認し、仕事の量の変化や進行速度を把握できます。タスクの既定の見込み時間は、サーバー管理者がサーバーセットアップで設定できます。

セクション テーブル



TeamPage のプロジェクト管理機能において、セクション テーブルは、最もよく使われるとても重要な機能になりました。今回のリリースで、見た目の変更を加えると共に、次に述べるいくつかの改善を行いました。

セクションテーブルの動作例

• ユーザーが [追加] ボタンから記事を投稿すると、その投稿された記事がすぐにセクション テーブルに表示されます。

• セクション テーブル中の記事を編集すると、その記事を表示している行にすぐに反映されます。

• セクション テーブルで記事を展開表示し、右クリックすると、コンテキスト メニューが表示されます。

• セクション テーブルの行の処理を最適化しました。この改善により、セクション テーブルの動作による負荷が軽減されます。特にセクション テーブルを入れ子にして使用している場合の負荷が著しく軽減されます。(例: セクションテーブルのウィジェットを埋め込んだ記事が、別の記事に埋め込まれたセクションテーブルの中に表示される…のような場合)

その他の変更



• プロジェクトやマイルストーンのサイドバーからタスクの集計表示ダイアログを表示しできるようになりました。このダイアログには、タスク担当者やマイルストーンごとの仕事量が分かりやすく一覧表示されます。(参照: FAQ2352: タスクの見込み時間や経過時間を集計できますか?

プロジェクトのタスクの集計例

• WebDAV ファイル管理領域に保存された添付ファイルや共有フォルダのファイルの取り扱い方法を変更し、TeamPage のホストコンピューターにかかるファイル操作に関連の負荷を軽減しました。

• 予定記事(イベント記事)の本文下部に表示されていた .ics ファイルへのリンクを非表示にしました。

• いつ安全かつ適切にフルテキストのテーブルを更新できるかの判断に小さな変更を加え、関連するリビルドの調査用ログ記録の方法を修正しました。

• これまでのバージョンでは、記事の詳細情報欄には記事の投稿日時と投稿者が表示されていました。今回のバージョンで、最終更新日時や更新者またはパブリッシュ日時やパブリッシュ実行者を表示できるようになりました。スペース毎にどれを表示するかを設定で選択できます。

• 見込み時間の設定がないタスクの集計に使われる、既定の見込み時間の設定を追加しました。

• プロジェクトやマイルストーンの記事のタイトルの下に、他の記事と同じような詳細情報欄(投稿者名、記事ID、日時などを表示する欄)を表示するようにしました。

プロジェクトの詳細情報

バグ修正



• 古い形式のファイル添付式ジャーナルから新しい WebDAV 管理式ジャーナル(現在のバージョンの標準形式です)への移行プログラムを修正し、移行作業完了時のシャットダウンや再起動が正しく行われないバグを修正しました。

• ユーザーのプロフィールページのカレンダー画面に表示されるタスクや予定の計算式に修正を加えました。以前のバージョンでは、特定の条件が重なった場合に、自分が担当しないタスクや参加しない予定が自分のプロフィールページのカレンダー画面に表示されることがありました。

• 共有フォルダを Internet Explorer で開いたときに共有フォルダ内のファイルの一覧が表示されない場合があるバグを修正しました。

ソーシャル エンタープライズ Web の無いライセンスを使用している場合に、ログファイルに長い警告メッセージが出力される問題を修正しました。

• 共有フォルダ内のフォルダに作られたリンクをクリックした時にリンク先のフォルダの内容が表示されない、TeamPage 6.0.15 でのバグを修正しました。

• 誤った記事の ID を入力して記事のシングルビューを表示しようとした場合などに表示されるべきエラーメッセージが正しく表示されないバグを修正しました。

• TeamPage のリッチテキスト エディタである TinyMCE に修正を加え、第一段落に付いているコメントが、記事を編集して既存の第一段落の上に新しい段落を挿入して投稿する場合に、新しい段落へのコメントになってしまう問題を修正しました。

• IPv4 から IPv6 のアドレスへの変更時に TeamPage からログアウトしてしまう問題を修正しました。

• PDF エクスポートの「タイトル ページ」タブの [文書の作成者と日付を表示] チェックボックスが正しく動作しないバグを修正しました。

• フォロー機能を使おうとしたときに、特定の場合において、予期しないエラーが発生するバグを修正しました。

• パブリッシュ モードのビューから、少なくとも1つのファイルが添付されている記事を編集しようとする際に、「この記事のドラフト バージョンがありますが、あなたには読む権限がありません。」という間違ったエラーが表示されるバグを修正しました。

• 共有フォルダ内のファイルの「バージョン情報」欄に、最も新しいバージョンの情報だけが表示されるという、TeamPage 6.0.15 でのバグを修正しました。

開発者向けの変更



このバージョンから、TeamPage での開発には Java 7 に代わって Java 8 が必要になりました。

セクション テーブル



長らくの間、セクション テーブルは、記事(エントリー)の中に表示されるウィジェットでした。このバージョンから、SDL の <section>...</section> タグと、その中の <sectiontable>...</sectiontable> タグを使って、記事以外のどんな場所にも表示できるようになりました。

さらに、この SDL によるセクション テーブル表示では、テーブルの列を JSON で指定する必要がありません。代わりに、エントリークラス (EntryClass) と EntryFieldRenderers の名前を組み合わせて指定します。EntryFieldRenderers は、列の見出し各行(各記事)の列の値を表示するために使われます。

下記は、Download1207: 電話メモ プラグイン の一覧を表示するセクションテーブルのコード例です。

<section size="5" id="todophonenotes" active="true" search="c(検索キーワード)" type="tasks" search="x(phonenotes)" title="未完了の電話メモ" proj="__journalrequest.project.id__" entryclass="phonenote" duplicates="true">
  <sectiontable entry_class="#$type$" fields="priority,assigned,start,due,estimate,duration">
    <com.traction.sdl.gwtrpc.token.sectiontable#render />
  </sectiontable>
</section>


投稿/編集フォーム API



TeamPage の Java フォーム API は、より良い動作パフォーマンスのためだけでなく、フォームそのものとエントリー プロパティのレンダリングの統合のため、大幅に改訂されました。

この改訂により、TeamPage 6.0.x 以前のバージョン用のコードの中には、今回リリースされた TeamPage 6.1 との互換性が失われたものがある可能性があります。もし、com.traction.sdk.data パッケージのクラスやインターフェイスを使うプラグインを開発している場合は、コードを再コンパイルし、変更がコンパイルに含まれて再実行されるようにしてください(必要な変更は、クラス名やインターフェイス名の変更など、概して小さいものになります)。

EntryFieldRenderer への更新



このバージョンから、あらゆる EntryFieldRenderer 設定の既定の properties 定義がサポートされます。必要な属性を定義した、適当な名前を付けたファイルを config/entry/fields/defaults に設置してください。例えば、config/entry/fields/defaults/due.properties ファイルで定義された属性は、config/entry/fields/gwtrpc/due.properties から作られた設定によって自動的に使用されます。

その他の変更



• 次の新しいタグのサポートを追加し、これらのタグが使用する値をカプセル化する、タグに対応した Entry Class (getDisplayDate と getAttribution) を追加しました。これらは、新しいスペース設定の 記事の日付の表示記事のユーザーの表示 に対応するために作られました。



• 新しく entry.property.number タグを追加しました。このタグは、 variable.numberurl.param.number タグと同じように、数値だけを返します。値が数値でない場合、このタグは何も返しません。

• 新しい "field filter" の検索表現である f() を追加しました。例えば、SDL の entries タグで使用するには次のようにします。

<entries type="tasks" slice="month" search="f(priority:1)">
...
</entries>


この例は、現在の月の、優先度のフィールドの値が「1」のものだけに絞り込む、通常の type=tasks のクエリと同じように動作します。この目的のために使われるエントリー フィールドの値は、常に TokenRendererSet のテキストから得られるものになります。この新しいテキスト版の TokenRendererSet は、config/entry/fields/text にある設定ファイルで定義された EntryFieldRenderers を使用するので、HTML 版のentry field valueが HTML タグを含むプラグインを作る場合は、対応するフォルダに定義ファイルを作成すると良いでしょう。

• 以下の、HTML、GWT-RPC、テキスト、並び替えのコンテキストのための EntryFieldRenderers コンポーネントを追加しました。



• EntryClass API は、カスタマイズされた「標準の日付」をより簡単に扱うため、そして com.traction.sdk.Context が必須の場合に標準の日時を読み出すため、改修されました。



Attachments:
TP61wLogo.png
task_summary_2.png
goal_details.png
section_table_example.png
関連記事
Article: Download1336 (permalink)
Categories: :DocJp:ChangeLog, :DocJp:R61
Date: 2015/03/27; 4時46分34秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo