Title: TeamPage 7.0 リリースノート

TeamPage 7.0 へようこそ!

本バージョンでは、TeamPage のコアコンポーネントの徹底的な刷新と見直しに加え、基盤となる Java、Solr 検索、Jetty、Microsoft Entra ID、その他のライブラリが大幅に更新されています。本バージョンのリリースの前に、弊社のサポートサイトなどの本稼働環境でのテストを行ってきました。ここではいくつかのハイライトをご紹介します。



また、TeamPage と Solr を Docker イメージとしてパッケージし、ご提供できるようになりました。TeamPage のインストールに Docker への切り替えをご希望の場合は、弊社サポートまでご相談ください。

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バージョンアップについて



弊社クラウド環境をご利用中のお客様



お客様側で行っていただく作業はございません。

個別の質問やご要望がございましたら、このサポートサイトのお客様専用スペースに投稿してください。

TeamPage 7.0 には、TeamPage 6.2.76 以降にリリースされたすべての改善とバグ修正が含まれています。

オンプレミスで TeamPage をご利用中のお客様



バージョンアップを行う前に、必ず「TeamPage 7.0アップグレードガイド」をお読みください。

Solr 高機能検索機能をご使用の場合は、Solr も同時に更新する必要があります。TeamPage 7.0 は Solr 9.x を必要とするため、新しい Solr をインストールする必要があります。既存の Solr は、バックアップとして保管し、最終的に削除していただいて構いません。

今後の TeamPage の保守のベースラインは TeamPage 7.0 となります。基本的に、今後、弊社は TeamPage 6.2.x 系でのバグ修正などは行いません。

ソフトウェア コンポーネントの更新



TeamPage で使用されている主要コンポーネントを、新しいバージョンに更新しました。ここでは、特に重要なものをご紹介します。

Java 21



TeamPage は長らく Java 8 (1.8) を使用してきました。TeamPage 7.0 における最も重要なアップグレードは、Java 21 への移行です。これにより、TeamPage はJava アーキテクチャと新しい JVM のすべての改善点(メモリ管理の向上、パフォーマンス改善、セキュリティ強化など)の恩恵を受けられます。

Jetty 10



TeamPage 7.0 は、新しいバージョンの Jetty Web サーバーを使用します。この新バージョンには、SNI のサポートや HTTP-only、SameSite のクッキー属性に対するファーストクラスサポートなど、セキュリティに関連する多くの改善が組み込まれています。

Apache Solr 9



TeamPage の高機能検索機能は、Solr 6.x の代わりに Solr 9 を使用します。Solr 6.x のデータはバージョン 9.x と互換性がないため、新しい Solr に TeamPage ドキュメントを再フィードする必要があります。

改善点は以下の通りです。

ドキュメントの重複検出機能が向上しました。重複検出は、インデックス化されるドキュメントの種類に応じて4つのモードで動作します。

  1. エントリー用の一意モード: エントリーは重複とみなされません。
  2. テキストを含むドキュメント用のファジーテキストマッチング: テキスト内容が似ているものを検出します。
  3. 画像などのバイナリファイル用の完全一致マッチング: 正確な重複検出が最も有効なファイルタイプに適用されます。
  4. 設定可能なカスタムコンテンツハッシュマッチング: ハッシュ計算に使用するフィールドを指定できます。


SSL/TLS を使用する Solr への接続、および認証情報指定をサポートしました。

TeamPage 7.0 の検索エンジンインデックス管理 UI がシンプルになりました。

Microsoft Azure AD / Entra ID



TeamPage が Microsoft Azure AD / Entra ID をサポートするために使用している Microsoft Graph Client およびその他の組み込みライブラリが更新されました。

これらの新しいバージョンは、パフォーマンスが向上し、Microsoft の最新のクラウド ディレクトリ サービスとの連携がよりスムーズになります。

TeamPage の更新と改善



記事のプレビュー機能



記事、タスク、プロジェクト、マイルストーン、予定などの投稿フォームで、新しく [プレビュー] ボタンが表示されるようになりました。

このボタンを押すことで、投稿後にどのように表示されるかを投稿前に確認できます。

近況アップデート



近況アップデートのバックエンドが大幅に刷新されました。

改善例のひとつには、ページに埋め込まれた動画が、画面の自動更新によって再生が中断されることがなくなったことが挙げられます。

ユーザーは、画面の自動更新が適用されるようにするか(既定)、または更新が利用可能になったときに通知を受け取って手動で再読み込みするかを選択できるようになりました。

ドラフト&パブリッシュ機能と Solr との統合



高機能検索の管理画面の UI が刷新され、使いやすくなりました。また、管理操作をロックして、意図しない変更を防ぐことも可能になりました。

検索エンジンのインデックスの同期プロセスも改善されました。これにより、ドラフトとパブリッシュの記事が混在している場合に、インデックスが適切に更新されない可能性があった問題が一部修正され、両方の状態のインデックス作成および検索の全体的なサポートが大幅に向上しました。

TeamPage は、外部検索エンジンのインデックスに追加されるドキュメントの最大有効期間を指定できるようになりました。これは、古いドキュメントがエンドユーザーの検索にとって関連性がない環境で役立ちます。

ダッシュボードの高速化



特定の記事タイトルや特定の段落を対象にして、TeamPage の組み込み型の検索機能を使うとき、より効率的に動作するようになりました。これは、ダッシュボードで「〜という言葉をタイトルに含む記事」のようなセクションを作る際によく使われるものです。

入力補完機能の改善



TeamPageの「統合検索」機能のパフォーマンスが向上しました。これにより、統合検索が補完候補を提供するために使用される多くの場所でパフォーマンスが改善されます。

多くの場合、基盤となるクエリのパフォーマンスが改善されました。これに加えて、投稿(タスク、プロジェクト、記事など)を対象とするクエリは、Solr 等の高機能検索機能が利用可能な場合、常に外部検索エンジンを利用するようになりました。

これらのクエリの結果をランク付けするために使用されるスコアリングも、パフォーマンスと動作の両面で大幅に改善されました。最も関連性の高い結果が最初に表示される必要がありますが、誰もが時々、特にモバイルデバイスでは入力ミスをするため、あいまいな、または不完全なクエリマッチングに基づいてサジェストを提供する他の結果も重要です。

外部リソースを自動的にキャプチャするためのカスタマイズ可能なポリシー



記事に添付される外部リソースを自動的にキャプチャするための、設定可能なサポートを提供するようになりました。これには、記事本文内の IMG タグの src= 属性で URL が参照されているものが含まれます。

[サーバーセットアップ] > [ネットワーク] > [送信HTTPリクエスト] > [自動キャプチャされたリソース] の新しい設定により、管理者は、そのような自動キャプチャリクエストが許可されるかどうか、およびどのような状況で許可されるかを決定するためのポリシーをカスタマイズできます。

完全修飾 HTTP/HTTPS URL のみが自動キャプチャの対象となります。以下のいずれかである URL を自動的にキャプチャすることはありません。



しかし、設定により、TeamPage が自動キャプチャのリクエストを許可するかどうかをさらにカスタマイズできます。

管理者はこれらの設定を活用することが推奨されますが、これらは埋め込みリソースを自動的にキャプチャする目的で行われるリクエストに適用されることを覚えておいてください。TeamPage が行うすべての送信 HTTP リクエストに独自のフィルタリングを適用するには、プロキシサーバーの使用を検討してください。

WebP および HEIF 画像



WebP および HEIF 画像形式をサポートするようになりました。具体的には、これらのフォーマットを使用する画像を記事本文に埋め込むことができ、TeamPage は他の標準的な画像形式と同様に、その寸法やその他のメタデータを判別できます。

ブラウザの画面にこれらの形式の画像を表示するには、ブラウザがこれらの画像形式をサポートしていることも必要になります。たとえば、.heic および .heif ファイルを現在サポートしているブラウザは Safari だけです。

ユーザーとスペースリストのエクスポート



[サーバーセットアップ] > [ユーザー] と [サーバーセットアップ] > [スペース] ページで、管理者がユーザーの一覧やスペースの一覧をエクスポートできるようになりました。これは以前から多くの要望があった機能で、以前はプラグインやその他の変更が必要でした。

リンクは、それぞれ [サーバー設定] > [ユーザー] > [閲覧] と [サーバー設定] > [スペース] > [閲覧] の下に表示されます。シンプルな HTML および CSV 形式が利用可能です。

パフォーマンスのログ



TeamPage の内部 JMX ベースのパフォーマンス監視フレームワークに、パフォーマンスに関する合理的で一般的な仮定に基づいて「時間がかかりすぎる」操作、クエリ、またはその他のことのログに出力する機能を追加しました。ログは、server フォルダ配下の logs フォルダの中の traction.log または debug.log に記録されます。

バグ修正



特定の PDF エクスポート操作が正しく機能しない可能性があったバグを修正しました。

フォルダとファイルの画面で、フォルダやファイルの説明が正しく表示されないバグを修正しました。

ファイルを取得するために HTTP リダイレクトを伴うリクエストが必要な場合、自動的にダウンロードされて記事に添付されるファイルのファイル名が修正されました。

記事をメールで転送機能で作成されたメールメッセージに、ユーザーがカスタマイズした件名と本文が期待通りに含まれない可能性があったバグを修正しました。

「外部検索エンジンのインデックスに含める」というスペース設定のヒントテキストの全文が表示されないようにしていた、TeamPage のローカライズされた管理リソースの誤りを修正しました。

ビデオやオーディオを再生中に近況アップデートの画面更新が発生すると、ビデオやオーディオの再生が中断してしまう問題を修正しました。

近況アップデート画面で、新しく投稿された記事のハイライト背景が自動的に正しくフェードするようになりました。

複数の条件が「OR」で結合されている特定の TeamPage 組み込み検索クエリに対して、正しい結果セットが表示されない可能性があったバグを修正しました。

ログ ファイルを格納するフォルダが別のストレージにシンボリック リンクされている場合に、ログファイルにアクセスできないという問題を修正しました。

セクション編集画面の一部に、特定のケースで、不正確または冗長なラベル テキストが表示されるというバグを修正しました。

フィード画面に表示される記事やその他のドキュメントに使用されるアイコンの、わずかな配置/マージンを修正しました。

管理者が設定したタイムゾーンが、ログ ファイルのローテーション スケジュールに正しく適用されない問題を修正しました。

Proteus スキンのスタイルシートの設定ダイアログのいくつかの問題を修正しました。これらの問題は、特定の状況下で、下書きスタイルシートの編集や削除、およびその他の問題を引き起こす可能性がありました。

フィード画面に表示される記事の更新情報に、タスクの開始日や期限日などのいくつかの情報が表示されないバグを修正しました。

ユーザー プロフィール > アクティビティ > フィード の画面に、正しい種類の記事が表示されない可能性があったバグを修正しました。

特定のケースで、シングル記事画面の URL が誤っていた問題を修正しました。

セクション テーブルを表示する際に、日付範囲ナビゲーションが正しく機能しない問題を修正しました。

特定の特殊なケースで、生成されたダイジェストが期待通りにユーザーに送信されない問題を修正しました。

TeamPage のインストールが正しく行われていない場合に、ごくまれな特定の状況で、TeamPage がメタデータ インデックスの再構築プロセスが成功したと報告する可能性があった問題を修正しました。

その他の改善点



SSL/TLS(HTTPS)用の秘密鍵と証明書の管理、および外部ソースから取得したどの証明書が信頼済みと見なされるかを管理するために使用されるトラスト ストア マネージャーに、現在のジャーナルがなくてもアクセスできるようになりました。これは、管理者にとって、証明書に関連する問題を診断および解決しようとする際に役立ちます。例えば、SSL/TLS が適切に設定されていないが、現在の TeamPageジャーナル が HTTPS を必要とする外部ディレクトリサービスに対する認証用に設定されている場合などです。

ユーザーが予定、タスク、プロジェクト、またはマイルストーンに対して選択した色が、ワークリスト画面の右端に表示されるようになりました。

予定記事の「場所」のエントリー フィールドに緑色の装飾を施しました。

ドラッグ&ドロップに対する TeamPage の UI の応答性が向上しました。例えば、記事タイトルを TeamPage から別のアプリケーションにドラッグ&ドロップすると、記事のタイトルのテキストがドロップされた場所に表示されるなど、直感的な結果が得られるようになりました。

タスクの担当者、優先度、締切日など、タスク記事を表示するときの位置や配置を改善しました。

記事本文のリッチ テキスト エディタ(TinyMCE)の設定を更新し、テーブルに既定で適用されていた幅 100% を削除しました。

ファイルのダウンロード要求が失敗した場合にユーザーに報告されるエラーメッセージを改善しました。

TeamPageのシンプル スキンで、特定の種類の記事が高機能検索の結果画面に正しく表示されない問題を修正しました。

ボットからのリクエストの処理が変更され、永続的なセッションを作成しないようになりました。

TeamPage が SLF4J ライブラリによって実行されるログ記録と連携する方法が改善されました。

TeamPage が JMX を介して収集する統計情報に、接続プールを含む JDBC 接続に関する情報が含まれるようになりました。

TeamPage の補助データベースに使用される JDBC 設定への変更が、TeamPage が次に再起動されたときに有効になるようになりました。以前は、一部の変更がすぐに適用されることがあり、特定のケースで、補助データベースを使用する内部コンポーネントに問題を引き起こす可能性がありました。

さまざまな種類のブラウザーに対する組み込みサポートが簡素化されました。Chrome、Edge、Firefox、Safari のサポートがすべて統合され、これらのブラウザの非常に古いバージョンに対する特別な処理が削除されました。モバイル版を含むすべての最新ブラウザで、投稿/編集フォームでのリッチテキスト編集とファイルアップロードのサポートが追加されました。業界の動向と Microsoft の製品サポートに沿って、Internet Explorer は TeamPage 7.0 ではサポートされなくなったことにご注意ください。

高機能検索のインデックス管理画面でのエラー報告が改善され、管理者がログファイルを検査することなく、根本的な問題を解決するために十分な情報が得られるようになりました。



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Date: 2025/08/25; 16時43分39秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
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