Title: TeamPage 6.2.25 アップデート

今回のリリースには、Active Directory 等の外部ユーザー ディレクトリ上のユーザーのアカウント自動作成機能や、使用されていないユーザーの自動非アクティブ化機能に関する改善、およびいくつかのバグ修正、投稿/編集フォームで利用できるイベント リスナーの追加や改善などが含まれます。詳しくは、下記の詳細をご確認ください。



バグ修正



設定



• サーバーセットアップ > ユーザー > ユーザー一覧 ページのユーザー一覧表で、サーバー管理者権限があることを示す緑色チェックがすべてのユーザーの欄に表示されるバグを修正しました。これは、表示上の問題であり、実際にサーバー管理者権限がすべてのユーザーに与えられているわけではありません。

編集



• プレーンテキスト形式の編集フォームでプレーンテキスト形式の記事本文を編集するときなどに、BR タグや非改行スペース記号などが挿入されるバグを修正しました。

• ある状況において、編集する記事コンテンツが不要に 2 回ロードされるバグを修正しました。

• ある状況において、編集する記事コンテンツの誤ったレンダリングが表示されるバグを修正しました。

• 通常の TeamPage では許可されていない特殊な手順を行ったとき、「記事の名前」が設定されている記事を編集できないバグを修正しました。

外部ユーザー ディレクトリとの連携



• 外部ユーザー ディレクトリ サーバー (例: Microsoft Active Directory) 上のユーザーが TeamPage にアクセスしたとき、対応するユーザーアカウントが TeamPage に自動作成されない問題を修正しました。

文書管理(共有フォルダ)



• 共有フォルダ画面の [ファイルのアップロード] や [ファイルの置き換え] からファイルのアップロードを行ったとき、サイドバーに表示される進捗インジケーターが、アップロード完了後も表示され続ける問題を修正しました。

その他



• セクションやセクション テーブル ウィジェットのタイトルが特定の条件下で表示されないバグを修正しました。

• ログイン画面で正しい情報を入力した後に誤った URL へリダイレクトされる場合がある問題を修正しました。この問題は、ビジター アカウントとしてのログインが要求されるように設定された新規ジャーナルを作成した後に発生します。この場合、ログインしたユーザーの画面には、次のエラーが表示されます。

Error (HTTP response code 404)
A view could not be found that matches: view=home,home skin=proteus

• TeamPage サーバーとクライアントとの接続切断の取り扱い方に関する問題を修正しました。この問題は、ユーザーが TeamPage へのリクエストをキャンセルしたりネットワークの問題が発生したりして、TeamPage サーバーがレスポンスを書き込むことができない状況で発生します。この問題が発生した時、前バージョンではログファイルに深刻なエラーまたは警告として記録していました。本バージョンより、この問題はより「静かに」記録されるようになり、デバッグ ログの [http] オプションがオンの場合にのみ詳細な情報をログに記録するようになりました。

目次ウィジェットが本文に含まれている記事を PDF エクスポートできない問題を修正しました。

• 記事のロックまたはロック解除の操作を行った後、誤ったモデレーション確認やコントロールが表示されるバグを修正しました。前バージョンでは、パブリッシュが行われたかのようなメッセージや、直前に行ったロックまたはロック解除とは逆の操作を行うようなコントロールが表示されていました。

• 記事レベルの「タグの変更」アクションに使用されるフォームでのスペース選択の既定値が、タグの変更が行われるスペースなどの適切なスペースではなく、前回の投稿先スペースになる問題を修正しました。

• HTTP HEAD リクエストへのレスポンスにエラーメッセージを送信できなくなるバグを修正しました。

改善



ユーザー アカウントのアクティビティ追跡と使用されていないアカウントの自動非アクティブ化設定



• サーバー設定の [使われていないアカウントを自動的に非アクティブにする] が有効になっている場合でも、任意のユーザー アカウントを自動的に非アクティブ化されないように設定できるようになりました。この設定は、例えばバックアップ用の管理者アカウントなど、普段は使用されることがないものの非アクティブにされては万が一の場合に困るようなアカウントに対して役立ちます。なお、この設定は、サーバー管理者がパーソナルセットアップ > 権限ページを開いたときのみ表示されます。

• ユーザー アカウントが再アクティブ化されたときに当該ユーザーの採集活動日時を更新するかどうかのサーバー設定を追加しました。この設定は、既定で [はい] が選択されており、[使われていないアカウントを自動的に非アクティブにする] 設定により非アクティブ化されたアカウントを再アクティブ化した際に、当該ユーザーがアクティブなユーザーとしてログインできるようになります。

• アクティブなユーザー アカウントに紐付けられたメール アドレスからメールの受信や RSS や Atom フィードからの記事の投稿を当該ユーザーのアクティビティとして認識し、そのユーザーの最新のアクティビティ日時を更新するようにしました。これにより、そのユーザーが通常のアクセス(ブラウザーで TeamPage のサイトを訪問する等)を行わない場合でも、[使われていないアカウントを自動的に非アクティブにする] 設定がされていても、メール投稿や RSS/Atom 投稿があればそのユーザー アカウントは非アクティブ化されません。

記事の削除



• ユーザーが削除する対象を指定せずに削除を行うようにリクエストした場合のエラーの表示方法を変更しました。

• コレクターから「すべての記事を削除」を実行することで表示される旧型の記事の削除画面で、ユーザーが記事を削除中であることを分かりやすくしました。前バージョンでは、削除の実行に時間がかかり、削除が進行中なのかどうかを示すインジケーターがなく、削除が行われていないのかと勘違いして「記事の削除」ボタンを何度もクリックするケースがありました。本バージョンから、ユーザーが「記事の削除」ボタンをクリックして確認ダイアログで「はい」を選択すると、「実行中」を示す小さなインジケーターがボタンの隣に表示され、フォーム上の「追加」や「キャンセル」や「記事を削除する」ボタンは非アクティブ化されるようになりました。

その他



• 予定の投稿/編集フォームの「参加者」フィールドを「終了日」のすぐ下に移動し、参加者を選択しやすくしました。

開発者向けの情報



セクション



• インターフェイス com.traction.sdk.view.Section とその実装は、どのメソッドもオブジェクト com.traction.sdk.Context を要求しないように変更されました。オブジェクト Context は、インスタンス Section が作成されるときに供給され、Section インターフェイスの新しい getContext() メソッドでアクセスできます。

• SDL の <sections> タグは、variable= パラメーターによる変数名指定を行うことで type=variable パラメーターを正しく認識するようになりました。

段落に関連付けた、新しいエントリの投稿 (例: 段落へのタスク登録)



• 新しい com.traction.sdk.view.ViewAction クラス、com.traction.view.action.NewArticle を拡張した com.traction.view.action.NewRelatedItemEntry は、フォーム API の段落タスクまたは段落予定フォーム コンテナを使用する、SDL の現在選択中の段落に関連した新規エントリ作成のサポートに追加されました。

フォーム API



• イベント リスナー "form-field-value-change" に提供されるデータに次の情報が含まれるようになりました。



下図は Firefox のコンソールに表示した例です。



• イベント "form-before-save" を追加しました。開発者は、Proteus.addHandler 関数を使ってこのイベントに対するイベント リスナーを追加できます。イベントリスナーから true が返される場合はフォームの投稿処理を行い、false が返される場合は投稿処理をキャンセルします。下記は JavaScript のプログラム例です。

(function() {
  function myCondition(eventData) {
    // ...
  }
  function onBeforeSaveForm(eventData) {
    if (someCondition(eventData)) {
      // Form submit vetoed.
      return false;
    }
    // Form submit allowed
    return true;
  }
  Proteus.addHandler(onBeforeSaveForm, "form-before-save");
})();


このイベント リスナーから渡されるデータには、フォームの名前やフォーム フィールドの設定値など、他の同種のイベントと同じ標準的なデータが含まれます。



このイベント リスナーを利用することで、記事の送信ボタン(投稿ボタン)がクリックされた時にフォームでの設定値を検証して確認ダイアログを表示するなど、ボタンのクリックと実際の投稿との間にいろいろな処理を行うことが可能になります。



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Date: 2018/04/25; 0時46分15秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo