Title: TeamPage 6.1.10 アップデート

TeamPage ロゴTeamPage 6.1.10 では、検索ボックスからさまざまな場所へと移動できるようにする「統合検索」機能を改善し、いくつもの問題点を修正しました。また、誰かに一度または定期的に承認や閲覧を要求するための新しい「署名要求モジュール」を使用できるようになりました。この「署名要求モジュール」は、何かの記事を公開するための承認や、業務プロセスが正しく履行されていること、あるいはマニュアルの改訂内容などの確認などを、ユーザーやグループ(例えばマネージャーや上司など)の確実な承認が必要なあらゆる用途に使用できます。

機能



署名要求モジュール



TeamPage は、今回のアップデートより、署名要求を管理するための追加モジュールをサポートします。このモジュールを使用することで、TeamPage の記事に書かれた内容の閲覧、承認、許可、証明などのアクションと、確かにアクションを行ったという「署名」の要求を、特定のユーザーやグループに対してできるようになります。

許可の署名を求める例

署名を行う締切日として特定の日を選択することも、また、自動的かつ定期的に繰り返すようにも設定できます。例えば、病院や工場で標準業務手順書の内容を毎年チェックし、チェックしたことを確実に記録するような業務にお使いいただけます。

閲覧、承認、許可、証明などの要求の種類はカスタマイズ可能で、必要に応じて追加できます。締切日が迫ったときや締切日を過ぎてしまったとき、署名を求められたユーザーへ自動的に通知されます。そして、マネージャーなどの管理者は、誰がいつ署名したか(またはまだ署名していないか)を、ユーザーごと、グループごと、署名要求された記事ごと、あるいはスペースごとに整理して確認できます。

署名を要求された人へ通知する

署名を行うと、署名要求された記事のその時のバージョンが記録されます。署名が行われた後に対象が改変された場合、変更前と変更後との差分を確認し、変更後の内容が署名した条件と合っているかどうかを確認できます。

この欄で署名の詳細や状況を確認できる

この署名要求モジュールにご興味のある方は、お気軽に 当社までお問い合わせ ください。

統合検索 (入力補完機能)



TeamPage の検索ボックスは、iPhone や Mac OSX の Spotlight 検索のように、TeamPage 内のさまざまな情報やページへアクセスするためのインターフェイスとして利用できます。

統合検索

今回、以下に述べる改善を行いました。

• 検索ボックスに入力された文字が、スペースやユーザーなどのいくつかの対象に合致するかどうか、一文字ずつチェックされるようになりました。例えば、「David Shepperton」というユーザーを見つけたいが名前の綴りの記憶が曖昧な場合、「dav shep」と入力すると、目的の「David Shepperton」が表示されます。ただし、この文字合致チェックは、プロジェクトやマイルストーンなど、ジャーナルに「記事」として投稿されている対象には働きません。

• 検索ボックスに入力した文字に合致する名前のタグを表示するようにしました。

• 投稿/編集フォーム上の入力補完型コントロールに、上記と同じ原理の補完機能を搭載し、統一的なUXを実現しました。

• サーバーの「アドレスブックへのアクセス」権限のないユーザーが検索ボックスに文字を入力するとき、入力した文字がユーザーの名前や表示名に合致する場合は、合致するユーザーについての項目は表示されません。

• 以前のバージョンでは、サーバーの「アドレスブックへのアクセス」権限があるユーザーが招待機能のダイアログに文字を入力すると、名前や表示名および優先メールアドレスに合致するユーザーを招待候補として表示していましたが、このバージョンから、優先メールアドレス以外のメールアドレス(サブ メールアドレス)も合致するかどうかチェックするようになりました。

• 以前のバージョンでは、「すべてのスペース」の検索ボックスに数字のみを入力すると、文字コード順で最初の閲覧できるスペース内の該当番号の記事が項目として表示されていました。例えば、ユーザーが「123」を入力し、そのユーザーの閲覧できる最初のスペース名が「Apple」だった場合、検索候補に "Apple123" が表示されていました。このバージョンから、そのような紛らわしい候補は表示されないようになりました。

• グループに関する検索ヒット項目は、「検索評価点数」の得点順に並び替えて表示されるようにしました。

その他の機能の変更



• パスワードに英数字を何文字含めるか等のパスワード ポリシーが設定されている場合に、パスワードの設定/変更画面にポリシーの詳細情報を表示するようにしました。

• 下書きの編集フォームの右下に表示されていた、編集中の記事を削除するためのゴミ箱アイコンを表示しないようにしました。編集中の「下書き」を削除すると誤解して「記事」を削除してしまう事故を防ぐためです。

• Mexico スキンをはじめとする旧型スキンは、このバージョンで廃止され、TeamPage 本体から「Classic Traction TeamPage Components」プラグインに移行されました。詳しくは FAQ2570: Mexicoスキンの廃止とProteusスキンの推奨について をご覧ください。

バグ修正



• TeamPage を Windows 環境で運用していて、TeamPage 本体とは別のドライブにジャーナルが置かれていて、ジャーナルのパス設定にドライブ名が含まれる場合の、ファイルが正しく記事に添付できないバグを修正しました。

• 編集フォーム上の削除リンク(ゴミ箱アイコン)を選択した時にエラーが発生するバグを修正しました。

• 共有フォルダにアップロードされたファイルを置き換えした後、ページを再読込するまで [置き換え] ボタンが動作しないバグを修正しました。

• フィルターのメニューでタグによる絞り込みが正しく動作せず、NullPointerException エラーが表示される場合がある問題を修正しました。

• SEW (ソーシャル エンタープライズ Web) のウィジェットで、ディスカッションが正しく動作しない問題を修正しました。

• ビジターのプロフィールページを閲覧しようとしたときにエラーが表示されるバグを修正しました。

• ユーザープロフィールページの情報を標準検索用にリビルドする際にエラーが発生する小さなバグを修正しました。これは画面上に表示されないエラーなのでユーザーが気づくことはありませんが、ログファイル上に記録されます。

• 記事本文内に埋め込み表示された添付ファイルが、記事下部の [画像やビデオ] にカウントされず、[添付ファイル] にカウントされてしまう問題を修正しました。

• WebDAV 保存領域に関する詳細情報が不必要にコンソール画面上に表示される問題を修正しました。

• 印刷プレビュー画面に表示された記事の詳細欄のスペースへのリンクが正しく動作するように修正しました。

• 投稿/編集画面から表示される「リレーションシップの編集」画面に表示されるリレーションシップ名に誤ったスペース名が混入する場合があるバグを修正しました。

• タスクの集計ダイアログを日本語化しました。

日本語化されたタスク集計ダイアログ

• 以前のバージョンの TeamPage で作成されたジャーナルのユーザー情報に予期しない値が記録されていた場合の修正方法を変更しました。これは、TeamPage 6.x より前のバージョンからアップデートしたときに「Unable to decode this user record」エラーが発生して TeamPage を起動できない問題への対処です。

• アクセス コントロール リスト (ACL: 権限設定ダイアログ) における「拒否」項目の取り扱いを変更し、次のような動作になるようにしました。



• タスクの一覧に追加されたセパレーター記事が、ページが手動で再読み込みされるまで表示されない問題を修正しました。このバージョンから、セパレーター記事を追加するとすぐに自動的にタスクの一覧に表示されます。

開発者向けの変更



• TeamPage のジャーナル外のデータベースである JavaDB のテーブルに対してクエリを発行して結果を得るための <db.entries> タグで、複数回の実行結果として同じ記事を何度も得られるようになりました。

• GWT フォーム API を使って、完了の状況(to do または done)を表すタグのフィールドを定義しない投稿/編集フォームを作成できるようになりました。以前のバージョンでは、完了状態の選択フィールドがフォーム上の唯一のタグ選択フィールドだった場合、編集中の記事に現在付けられているタグが正しくフォームに反映されず、また、フォームのフィールドでの変更が投稿時に正しく記事に反映されない制限がありました。

• GWT フォーム API は、このバージョンから、スキーマおよび定義ファイルで入力必須化されているフィールドがフォームのレイアウト設定によって画面上に表示されない場合、その値を無視できるようになりました。以前のバージョンでは、入力必須のフィールド(何らかの値を入力するか選択する必要があるフィールド)がフォーム上に表示されない場合、ユーザーは値を入力したり選択したりすることができず、フォームを投稿できませんでした。

• リッチテキスト エディタ (TinyMCE) の [ウィジェットの挿入/編集] は、htmledit TokenRenderer の設定ファイルに rskeywords= プロパティを含まないウィジェットを正しく取り扱うようになりました。このようなウィジェットにはキーワード「token」を含むラピッド セレクタが必要ですが、以前バージョンでは、キーワードが適切に挿入されることがなく、ウィジェットが認識されず、リッチテキストや投稿後の記事に正しく表示されませんでした。

• SDL の <user> タグで空の principal= 属性を指定するとエラーが発生していましたが、このバージョンから、値を指定しない場合にエラーを発生しないようになりました。.

• 現在のプリンシパルのスコープに com.traction.sdk.admin.Principal オブジェクトを入れる、SDL の <principal> タグを新しく作成し、その中で <principal.*> タグを使用できるようにしました。プリンシパルを正しく指定するには encoding= 属性を指定してください。

• 新しい directory_users UnifiedSearchSource は、TeamPage が使うように設定されている外部ディレクトリ サーバーへのクエリ発行に使用できるようになりました。

• EntryClass 設定で、当該の記事の種類が「normal」な記事タイプに含まれるべきか、「content(記事)」や「comment(コメント)」に含まれるべきかなどを指定できるようになりました。これにより、ある投稿/変更フォームによって投稿された記事を、アクティビティ > フィード や アクティビティ > 投稿 の画面から隠すようにできます。ある記事タイプを任意のインデックス エントリー タイプに含めるか否かは、EntryClass 設定ファイルの custom_entry_type_is_article と custom_entry_type_is_comment や、これらに対応する customEntryTypeIsArticle と customEntryTypeIsComment メソッドを使って設定できます。

• Mexico スキン、Ocean スキン、Modern スキン、そして3コラムと2コラム型の「lib」スキンのビュー設定ファイルで使用されるスタイルシートと JavaScript を、com.traction.classic プラグインに移動しました。このプラグインは TeamPage のインストール時にインストールされ、標準で利用可能な状態になるので、これらのエレメンツに行ったカスタマイズ内容も当面の間は有効になりますが、将来、com.traction.classic プラグインが TeamPage のインストーラーにバンドルされなくなったとき、このプラグインを手動でインストールする必要が生じることになりますので、ご注意ください。



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Date: 2015/12/09; 16時08分00秒 JST

Author Name: TeamPage サポート
Author ID: jpbo