Title: カスタマイズ版プロジェクト記事の定義や設定
ここでは、DocSDK379: プロジェクトのカスタマイズ方法 (標準の「プロジェクト」を改造して「カスタマイズ版プロジェクト」を作る方法) に引き続いて、カスタマイズ版のプロジェクト記事の定義方法を解説します。
DocSDK2: カスタマイズ版プロジェクトの投稿/編集フォームの作成方法 では…
- 「製品保守案件」の投稿/編集フォームはどういうものなのか?
を定義しました。それに対して、この記事では…
- フォームを使って投稿される「製品保守案件」の記事はどういうものなのか?
を定義します。
エントリー クラス
「記事の種類」は、「エントリー クラス」(記事クラス)として定義します。
定義ファイルの設置パス
既存のプロジェクトのエントリークラスは、server フォルダ下の config/entry/classes にある goal.properties ファイルで定義されています。
この config/entry/classes フォルダが、エントリークラスの定義ファイルの置き場になっています。
よって、カスタマイズ版プロジェクトである「製品保守案件」のエントリークラスの定義ファイルは、プラグインのフォルダ jp.example.maintprod の下の、同じ階層である config/entry/classes フォルダの中に作成します。
投稿/編集フォームの定義ファイルで、エントリークラスの名前は「maiantprod」だ、と指定しました。
# このフォームを使って投稿される記事のエントリークラス
entry_class=maintprod
そこで、この config/entry/classes フォルダの中に maintprod.properties という名前のファイルを作成します。
定義ファイルの内容
テキストエディターで開き、次の内容をコピー&ペーストしてください。
# 「goal」のエントリークラスの定義ファイルから設定を引き継ぐ。
__inherits=goal
# このエントリークラスの表示名
display_name=Maintnance Product
# このエントリークラスに、エントリーのclassプロパティではなく
# カスタム エントリー タイプを当てはめたい場合はtrueを選択する。
# ここではカスタム エントリータイプの「goal」ではなく、
# 「maintprod」というclassを当てはめるので「false」を指定する。
prefer_custom_entry_type=false
# カスタム エントリー タイプは「goal」にする。
custom_entry_type=goal
# この記事を投稿する際に使用するフォームの名前
newentry_form=maintprod
# この記事を編集する際に使用するフォームの名前
editentry_form=maintprod
# この記事を編集する際に使用するフォームの名前
editentry_singleentry_form=maintprod
# サイドバーの「新しい…」ボタン(リンク)のラベル
newentry_link_text=New Maint Product
# サイドバーの「…の編集」ボタン(リンク)のテキスト
editentry_link_text=Edit Maint Product
# 投稿/編集するフォームで使用する、タグ関係の部品。
# これらの部品は、別途 config/data/labelnamebuckets でも定義する。
labelname_buckets=tags,goal,milestone,status,maintprod_catetory
# 投稿/編集するフォームで使用する、リレーションシップ関係の部品。
# これらの部品は、別途 config/data/referencebuckets でも定義する。
reference_buckets=
# 独自の日付入力欄を使用する場合、
# そのプロパティ名や「終日」の扱いについて記述する。
standard_date_maintprod_contract_date_entry_property_name=maintprod_contract_date
standard_date_maintprod_contract_date_allday_entry_property_name=maintprod_contract_date_allday
standard_date_maintprod_contract_date_allday_entry_property_default=true
# 履歴の差分を調べるための関数を指定する。
diffsdl=jp.example.maintprod.sdl.token.diff
詳しくはコメントを読んで頂くとして、エントリークラスの定義ファイルは、次のようなことを決めるものであることがわかります。
- どの種類の仲間にするか(どの種類から設定を引き継ぐか)
- 投稿と編集に使うフォームの名前
- タグを使う部品
- リレーションシップを使う部品(この「製品保守案件」では使いません)
- 日付として入力されるデータの取り扱い
- 履歴の差分表示に使うSDL関数
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Article: DocSDK436 (
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Date: 2020/05/04; 23時04分04秒 JST
Author Name: TeamPage サポート
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